車椅子生活になる前に
何度か一人暮らしの経験があったので
多少は不便でも何とかなるだろうとは思っていましたが

私が車椅子生活になって
初めて一人暮らしをする時は
何かあったらどうしようと、少しは心配になりました。

そこで一人暮らしをしてから
どんなことが大変だったのか
そして、どんな風に解決してきたのか

その他、どんなことが良いと感じているかについて
お伝えしていきます。

これから一人暮らしをしようと考えている場合には
お役立て頂けるかもしれません!

一人暮らしをするまで

私が車椅子生活になり
初めて一人暮らしをしたのは15年くらい経ってからになります。

どうして15年もかかったのかというと
それほど一人暮らしに関心がなかったというのが大きな理由で

他には、収入はある程度はありましたが
実家暮らしに慣れ過ぎていたからなのか
生活費にあまりお金をかけたくないという気持ちも理由の一つです。

ですが、そんな気持ちで実家暮らしを続けていく中で
自分に集中したい、自分の事は自分でしたい
周りに気をつかわずに気軽に電話をしたい
自活、自立したいといった気持ちが少しずつ芽生えていきました。

こういった気持ちが芽生えたのは
身の回りのことが一人でできるようになったり
ある程度の収入を得られるようになったからというのも理由だと思います。

ただ気持ちが芽生えても
急に一人暮らしという切り替えはできなかったですし
それほど金銭的にもゆとりがなかったので
お金の使い方を少し変えました。

●一つ目は
月に少しずつでも貯金をする習慣をつけました。

●二つ目は
家に入れる生活費を4~5万にしました。

この二つをしっかり行うことで
お金を出すという抵抗に慣れさせて
一人暮らしの感覚に近づけていきました。

やはり一人暮らしというのは
ある程度のお金が必要になるので
生活費にお金を使うという感覚を掴んだのは大きく

そのお陰で、けっこうスムーズに一人暮らしを始めることができました。

ですので、ある程度お金はあるけど
お金が気になって一人暮らしに踏み出せない場合には
生活費を払う習慣をつけてみてください。

多少多めに生活費を払ったとしても
一人暮らしをする事に比べれば少額ですし
是非やってみてください。

一人暮らしをして大変だったこと

一人暮らしを始め
大変だったと思えることはそれほど多くはありません。

重いものについては
はじめから動かしづらい事が分かっているので

出来る限り大きな家具は買わないか
大きな家具を買う場合は設置サービスを活用するか
動かしやすい商品を選ぶようにしています。

手が届きづらいものがある時は
棒などを活用するようにしています。

このようにそれほど大きな苦労はありませんが
二つだけ大変なことがありました。

それは、髄膜炎になって身動きがほとんどとれなくなった時と
膀胱炎で高熱がでた時です。

髄膜炎になったときは
頭痛がひどくて首が硬直して動かせなくなったため
救急車で運んでもらい1週間ほど入院しました。

膀胱炎になった時は
高熱が出てかなりの苦痛でしたが
なんとか必死に準備をして近所の内科で診てもらい
抗生剤を処方してもらって治せました。

その他は、風邪で一週間以上寝込んだときに
料理をするのが億劫で
満足なご飯を食べられなかった時も少し大変でした。

やはり高熱が出ると動きづらくなるので
万が一の為に解熱剤だけは多めにもらってあります。

ですので、これから一人暮らしをする予定があれば
解熱剤を常備することをおすすめいたします。

あとは抗生剤も貰っておくと
オシッコで熱が出たり出血した時にも助かります。

一人暮らしで一番大変だったり心配なことは
動けないくらい体調を壊す事ですが

どうにもならないくらいに体調を壊した際は
救急車+入院という形を取れば何とかなる!
と考えているので、大きな心配は不要になっています。

一人暮らしをして良かったこと

一人暮らしは体調を壊した時に大変というのを除けば
私にとってはメリットだらけです。

まず、なによりも自由であるというのが大きな魅力で
友達、仕事仲間、恋人と電話をする時に声を気にする必要がありませんし
家へ呼んで遊ぶこともできます。

勉強をするにしても仕事をするにしても
映画を観たり音楽を聴くのも
自分がしたい時にしたいようにできます。

自分に集中できる環境があるというのは、本当に贅沢なことだなと感じます。

次は、自分の食べたいものだけ食べることができるので
ヘルシー食の私にとっては
このメリットがかなり大きいです。

他には、入ってくる情報を厳選できたり
自分が思い描く生活に必要なものだけに集中することができるので

自分で好きなように選択が可能になる一人暮らしというのは
すごいメリットだと感じています。

次は、身の回りのこと全てを自分一人でやることになるので
成長にも繋がりますし、多少不便なことが出てきた時に
工夫をしで解決する必要性が高まるので
そうすることで生活力を向上させることができます。

出来ることが増えると快適になるので
毎日がより楽しくなります。

そして、自分でやる習慣、工夫をする習慣をつけやすいというのも
一人暮らしをする大きなメリットだと感じています。

自分でどうしてもできないこと

車椅子生活も長くなってくると
ある程度のことは一人でできるようになります。

ですが、高いところに手が届かなかったり
あまりにも重くて動かせないようなものも出てくることもあります。

例えば、カーテンを新調した時には
自分で取り付けるのが困難になります。

私は重いものについては買わないようにしているので
それについては問題がありません。

ただ新しい家具を購入した時に
自分で組み立てができない場合には便利屋を活用しています。

便利屋はたくさんありますが
私はお助け本舗に何度か頼んだことがあり
ほんと助かりました。

金額は1時間で5000円くらいがかかりますが
時間内で色々やってもらうことができるのでオススメです。

最後に

一人暮らしをして良かったことも
大変だったこともありますが

楽しいことや得られることの方が圧倒的に多いので
是非してみて欲しいと思います。

なにかアドバイスが欲しい時には
お問い合わせ頂ければサイトを通してお答えしていきたいと考えていますので
気軽にお問い合わせください。