頸椎などを損傷し下半身が不自由な人が
車を購入して運転できるようになるというのは
言葉には表わせないほど大きな感動がありますし
今の生活を激変させられると思います。
当ページでは、私が実際に車を購入した時の流れや
自動車へ取り付ける手動式装置に関する動画や
車椅子から自動車への乗り込み方法の動画
車内の失禁対策についても紹介していきますので
車購入の参考にして下さい。
■目次
1・年金だけでも車を購入出来る
2・手動式装置について
3・持ち運びできるタイプの手動式装置について new 2017/2/28
4・車椅子から車へ 車から車椅子への乗り込み方法
5・車内の失禁対策
6・小便用の失禁対策アイテム
7・車購入で実現できること
8・車の運転で世界が変わる
まず、車を購入についてですが
現段階で働いていないと購入が難しいかもと
考えてしまうかも知れませんが
障害者年金だけでもローンを組む事が出来ます。
ですので、車を購入したいと思っている場合には
出来る限り毎月掛かっている固定費を減らしたり
何かローンを組んでいる場合には
出来る限り完済した状態で
ローン審査を受ける事をオススメいたします。
そして、ローンを組む際には保証人が必要なので
その際には、親や兄弟に頼めばOKです。
私が、車椅子生活になって初めて車を買った時は
150万の車を6年ローンで購入しました。
尚、長い期間ローンを組みたくない場合や
安い車でも良いという場合には、中古車でも良いと思います!
次に、頸椎損傷などで下半身が麻痺している場合には
脚が使えないので、手動式装置がないと運転する事が出来ません。
尚、手動式の車は特別な車両というわけではなく
普通の車に手動式の装置を取り付けるだけです。
ですので、車を購入する際には
同時に手動式装置を付けてもらう事になります。
費用は確か15万円程かかるのですが
助成金が出ますので実質5万円くらいの負担で
手動式装置の取り付けが可能です!
1・C6 頚椎損傷 車椅子で手動式の車の運転
実際に運転しているところを見る事が出来ますので
かなり参考になると思います!
2・フジコン製 SC-B 手動運転装置の紹介映像
手動式装置といっても色々な種類がありますので
ご自分の腕や指の力に合わせて
最適なものを選ぶのがオススメです。
3・手動運転装置『オーテックドライブギア・タイプe』を装着した車両の映像
見た限り、かなり小さな力でも
アクセルとブレーキを行えるので
腕や指の力が弱い人に向いているかなと思います。
ただ、この位置に手動式装置があると
けいせいが起きた時に
アクセルやブレーキをコントロールしながら
左手で脚を押さえられないので
私の場合には、ちょっと厳しそうです。
私の手動式装置は左膝辺りにあるので
多少膝にぶつかる事があり邪魔な場合もありますが
けいせいが起きた時に
手首辺りで、脚を押さえて、けいせいを押さえる事が出来るので
それが大きなメリットだと思っています。
持ち運びができる手動式装置
手動式装置のレンタカーって無いのかなと思い調べたところ
偶然に、持ち運びができる手動式装置をみつけました。
一般的な手動式装置と同様に
つけっぱなしでも使えますし、旅行先でレンタカーに乗りたい場合は
車から取り外して、折りたたんで持ち運びができるという
夢のような商品です!
レンタルも可能ですし、購入する場合には助成金を使うことができるので
ほとんど自己負担なしに購入できそうですね。
私は今は自動車に手動式装置をつけているので
追加で助成金を使って購入することはできないと思いますが
今後、旅行する機会が出てきた時は
助成金なしでも購入しようと考えています。
この装置を持ち運ぶだけで、ほとんどの車を運転できるようになるので
気軽に旅行できそうですよね!
次に、車を運転するようになると
始めの頃は乗り降りに苦労するかも知れません。
日頃から鍛えていれば
すんなり乗り降り出来ると思いますが
車の高さによっても違ってきますので
何度も繰り返し行う必要があると思います。
そこでここからは、車の乗り降りの動画を紹介いたします。
1・車椅子からハリアーへの乗り込み
2・頚髄損傷者の車椅子から車への乗り込み
3・車椅子利用者(T11完全麻痺)のジムニーへの乗降【リジッド編】
ここまで身軽に乗り込みが出来たら
日常生活で不自由と感じる事がないレベルだと思います!
4・タントから車いすへ移乗
5・ホンダオデッセイから車椅子への移乗動作
次に、車を運転するようになると大きな喜びを得る事が出来るので
ほんとに最高の気分なのですが、一つ注意する事があります。
それは、車内での失禁です!
普段十分に気を付けていても
100%という事はありませんので
万が一に備えて対策をしておくのが一番です。
そこで、当ページでは
私が行っている対策をご紹介致しますので
参考にして頂ければと思います。
車内での失禁対策アイテム
失禁といっても、小と大がありますが
車内で失禁してしまうと
どちらでも精神的ダメージは大きいですし
片付けたり着替えをしたり等の
手間がかかってしまうという面でも避けておきたいところです。
ただ、そうは言っても100%というのは
なかなか難しい部分もありますので
私が使用しているアイテムをご紹介したいと思います。
現在、運転席に何も防水シートを敷いていないという場合には
万が一の為のも敷いておく事をオススメ致します。
これを敷いておけば、万が一
漏らしてしまうような事があっても
被害を最小限に抑えることが出来ます!
コチラは、他のページでも紹介していますが
私のように、ある程度の尿意があり
したいと思ってから、数分後辺りに勝手に出てくるという場合には
参考にして頂けると思います。
このように3つ揃えて
ホースとビニール袋を、外れないようにガムテープで貼りつけます。
そして、ホースを下半身に取り付けて
取り付けた部分の周囲をガムテープで固定しておくなどの工夫をすれば
運転中に右手の自由が無くても安心です。
そして、ガムテープを下半身に取り付け難い場合には
無駄毛の処理をしておくと
固定しやすいのでオススメです!
他には、ホースを取り付けても
向きが悪かったりするとホースから尿が漏れちゃうこともあるので
そういう場合に備えて下着の中にペットシーツを入れておくと便利です。
尿取りパッドも売ってますが、値段が安くて使いやすいペットシーツがオススメです。
私が使用しているペットシーツです。
>>> 詳細はコチラから
車を購入したら様々な事が実現しやすくなります。
例えば
・今まで、身内に頼みづらくて、行けてなかった所に自由に行けたり
・病院に自分の好きな日に行けたり
・友人や恋人と自由に遊べたり
・仕事を探して就職したり、バイトをしたり
・気晴らしにドライブに行ったり
・欲しいものがある時に、その都度、家族に頼む必要がない
・通販ではなく、直接見て買い物が出来る
・家族の休みを台無しにする事なく、自分で病院へ行ける
・就職活動がしやすくなる
・出会いの場をいくらでも増やせる
・見たい景色を自分の運転で見にいけるようになる
・自分一人で遠出が出来る
この他にも色々な事が出来るようになります!
車椅子になってから
車を購入するまでに掛かった時間が、長ければ長いほど
感動がとても大きいと思います!
私は、車椅子になってから
車に乗るまでに7年程かかったと思います。
なので、ものすごい感激したことを覚えています!
車に乗れると、仕事を探しやすくなりますので
社会復帰にも大きく繋がりますし
多少無理をしてでも、購入する価値があると思っています。
もし、車を買おうか悩んでいるという場合には
まずは中古でも良いと思いますので
購入してみることをオススメ致します!
尚、試乗は難しいとは思いますが
購入する前に、目当ての車で乗り降りをしてみて
乗りやすいか、降りやすいか
といった点を確認する事をオススメ致します。
脊髄損傷者や頚椎損傷者に限らず
外出が困難な方にとって、車の運転が出来るというのは
本当に最高のことだと思います!
私は事故後7年間くらい資金がなくて
車を購入することが出来ず、ほんと精神的に厳しかったので
車の運転をした時の感動は今も忘れられません。
ちょっと大げさかも知れませんが
車が運転できるようになるだけで世界が変わる
といっても良いくらいです!
まだ免許を持っていなければ
是非、免許取得に挑戦してみて下さい。
既に免許をお持ちでしたら
免許センターで講習を受けるだけで
手動式の運転が可能になるように免許を更新してもらえるので
是非、免許センターに足を運んでみて下さい。
以上となりますが
当ページが車購入の参考になれれば嬉しいです。
あとお金がないという場合には
徐々にバイトや就職を考えてみるのも良いと思います。
下記のサイトで障害者の就職情報をまとめていますので
よろしければご覧になってみて下さい。
>>> 就職情報
その他、パソコンが出来なくて働ける自信がない場合には
私が0の状態からパソコンで仕事をするまでの経緯を
色々お伝えしていますので、下記のページをご覧になってみて下さい。
>>> 車椅子になり、0からパソコンで仕事をするまで